凝りの原因⑦ 内臓疲労

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あまり聞き慣れないかもしれませんが、内臓の疲れからも凝りに繋がります。しつこい肩こりや腰痛から脱却しようと思うと、体の中にも目を向けてあげる事が必要です。

肩こりや腰痛は様々な原因から筋肉が硬く縮んでしまい、老廃物が流れにくくなり、血管が締め付けられて酸素や栄養が運ばれてこないなどして発生します。このような状態が、内臓の疲労でも起こることがあるとされています。寝ても疲れが取れなかったり、やる気が起きなかったり、凝りが全くらくにならない状態が続いている場合、内臓の疲れが溜まっている可能性があります。

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体制反射

内臓からくる凝りの原因として体制反射とよばれる状態があります。お腹が痛い時や息が苦しいときなど、お腹や腰などにグッと力が入ってしまう経験はないでしょうか。こうした内臓の不調から、その近くにある筋肉にグッと力が入ってしまう事を体制反射と呼びます。筋肉は全身が繋がっていますので、隣接した関係する部位にも影響が出ます。

お腹が固くなると、その近辺にある腰や背中、肩甲骨周りが硬くなり、心臓や肺が疲れると、その近くにある胸や背中などが硬くなります。その状態を放っておくと、肩や首までにも影響が出てしまうのです。これが内臓から来る凝りの正体です。

体の凝りから内臓も凝ってくるケースと、内臓が疲れて体が凝ってくるケースとどちらもありますので、総合的に広いい視野で見てあげる事が大切ですね。

対応する部位と一般的な症状

大まかですが、その部位が凝る事により、影響する一般的な症状です。

首~肩涙腺、鼻・喉、舌、顎、口腔、耳、心臓、気管、肺 頭痛やめまい、肩こり、歯疾患、耳疾患、ぜんそく、動脈硬化、胃痛や気管支炎、心臓病
胸~背中気管、肺、胃、肝臓、腹部血管、膵臓、胆嚢、副腎 胸や頭部疾患、腕のしびれ、動脈硬化、肺炎、肝臓や胃病
腰回り小腸、大腸、腎臓、膀胱、生殖器 胃腸病一般、便秘、神経性疲労、皮膚炎、貧血、肝臓疾患、座骨神経痛、股関節疾患、リュウマチ、下半身の冷えなど・・・

肩こり痛の種類と原因 監修:西田 圭一郎 先生(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科 准教授)

更年期やストレス、ホルモンの乱れからくる場合

内臓の疲れだけに限らず、更年期やストレス、ホルモンバランスが乱れる事によっても、凝りは助長してしまいます。

更年期、ストレス、ホルモンバランスの乱れによる影響

  • 肩こり、腰痛
  • 動悸、頻脈、発汗、手足の冷えなど、ホットフラッシュ現象
  • イライラ、不安、落ち込み、抑うつ、
  • 不眠、頭痛
  • 食欲不振、吐き気、おう吐など
  • 頻尿、排尿痛など
  • 肥満、やせ、むくみ

仕事が忙し過ぎたり、ストレスフルな状態が続けば、ホルモンバランスが崩れ自律神経の乱れを引き起こし、血行不良を招き、体に必要な栄養や老廃物の除去が行われにくくなってしまいます。その為、ますます凝りや疲れなどを溜め込んでしまうことになってしまいます。

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